砂

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」の砂のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

先月に続いてのSS2作目。
今回は過去の話ということだが、今後を匂わせる展開もあり、かつ主要キャラの掘り下げも行われる。

1作目が2期の延長であったのに対し、こちらは1期を展開させたものだった(活躍するキャラの大半が死亡したり離脱しているのだが)
そのため、1期への思い入れが強い人はかなり楽しめる作品であった。
BGMの使い方や話の展開もその点を意識しているものと思われる。
実質主演の征陸を活かせる、正統な「刑事モノ」なのである。前作を観たばかりだから若かりし宜野座に感じるギャップもすごい。

だが過去を掘り下げ、懐かしむだけではなく軍人である須郷を中心に話が進むことで、「鎖国なんかして軍事はどうなっているのだ」という、SF的なかねてからの素朴な疑問に答えた。
軍部、外務省と政治的な絡みまで拡張したことで、3期への期待が膨らむ。

前回と同じく舞台は地方。沖縄、そしてなんと出島!
出島の外観がなんかすごいことになっていたが、他にも攻機を思わせながら明確に異なるアプローチを仕掛けてきたことが非常に感慨深い。虐殺器官の世界線を引き継いだ。

前回は尺足らずに感じたが、今回は10分長いこともありちょうどいい長さだった。
やはり本作には会話劇が必要である。
征陸執行官を今後はもう観ることができず、声も聞けないのは本当に残念である。
自作は3部作のトリであり、いよいよ狡噛の主演作。今から楽しみだ。
砂