ヤバい。
めちゃめちゃ泣いてしまった。
これ、こんなに泣ける映画だったの?と思ったら、アルフォンソ・キュアロンが「ここ最近で一番、泣いた映画」とコメントしていて、だよね、だよね~と共感してしまった。
こういう、ティーンエイジャーのちょっとイタい青春ものってこれまでにも幾つか観たけど、私にはこれが一番滲みたなぁ。。
主人公のケイラ、イケてなさ&チャーミングさのバランスが絶妙!
可愛いらしい顔立ちだけど、ポッチャリ体型で顔にはニキビで、服のセンスも垢抜けない。
自分に自信が持てないから、学校では誰とも上手くコミュニケーション出来ず孤立していて、友達が一人もいない。
そして、もうすぐ中学を卒業する彼女は「学年で最も無口な子」に選ばれてしまう。
このままじゃいけない、変わりたい!
そんな気持ちが芽生えた彼女はなんとか勇気を出して自分を変えようと、奮闘を始めるが…。
序盤のプールパーティーのくだりからもういたたまれない。
あれはハードル高すぎるでしょ…。
イケてる女の子たちはみんなスタイル良くてビキニ着てるのに、ポッチャリ体型のケイラが水着姿であの場に挑んでいっただけでもう心からエールを送りたい気分だった。
SNS全盛の今の時代に学生でいるってことは本当に残酷なことだよなぁとしみじみ思う。
私の青春時代には無くて良かったよ。。
(あったら私もケイラみたいになってただろうな…)
そんなケイラが自分の存在価値や承認欲求を満たすために日々YouTubeにアップする動画がたまらなくいじらしい。。
それはなりたい自分になるためでもあり、いつかの自分に勇気を与えるためでもあり、今の自分を鼓舞するための言葉でもある。
動画の中のとても前向きで自信に満ちた彼女の言葉が、現実のケイラとのギャップを際立たせてとても切ない。。
このままじゃ駄目だと、怖くても勇気を奮い、必死に自分の殻を破ろうとチャレンジを重ねるが、上手くいかずに失敗してはさらに落ち込んでしまうケイラ。
そんな彼女を支えるお父さんが本当に尊い!!
なんて優しい、なんて愛情深いお父さんでしょう。。
こんなお父さんの娘だから、ケイラはこんなに素直な良い子に育ったんだね。。
庭先で「ある物」を燃やしながら、親子で語り合うシーン。
ケイラの言葉も父の言葉もあまりに心に響き過ぎて、ボロボロと涙が溢れ続けた。
このシーン、本当に素晴らしく尊い。。
ケイラはきっとこれからどんどん可愛くなって、イケてる女の子になっていくのだろうなぁと思うと少し寂しくて、ずっとこのままで居て欲しいなぁなんて、親心のような感情を抱いてしまいました。
「感じ良くされたら、感じ良く返すものよ」
よく言った!ケイラ!
最高にクールだったよ!