上野オークラR18版「巨乳OLと美乳人妻~北へ向かう女たち~」。
OP映画直系の巨乳担当・加藤義一監督の新作は、折角福咲れんという好素材を得ながら単調な会話劇を撮る事に終始し、観るべき所はもう、れんちゃんのたゆんたゆんなおっぱいだけ、という残念な結果。
脚本の深澤浩子が人妻・倖田李梨を描くのに執心し、W主演で撮っている意味が無い。撮影は綺麗だった。
始終丁寧語で通す、お人好しの人妻、という役は倖田李梨ファンには新しい面が見られて良いと想う。自然光を入れたなかみつせいじとの絡みは、デジタル故の白飛びが気になるものの美しい。
福咲れんちゃんは芝居も手堅く、生意気娘ぶりを発揮してて次作に期待したい(…と言ってるうちに釣り人になってしまった)。
しかし、加藤義一ってこんな下手だっけ? 会話シーンばっかなのに、切り返しさえせずに立たせて長回し、ってそれは映画のテンポ殺すだろ。
逃避行という脚本の性質上、ロールバックばかりになるんだから工夫しないとさ。しかも嬬恋って北に向かってないし。
この頃から深澤は鬼門脚本家となった。ことごとく合わない。