ギズモXさんの映画レビュー・感想・評価

ギズモX

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CUBE(1997年製作の映画)

4.0

皆ご存知、カナダ発の密室系スリラー映画の金字塔。
謎の立方体の部屋が続く大迷宮に放り込まれた、7人の脱出劇を描いた物語。
舞台や設定、人物など、物語を作るにあたって必要な説明の全てをそぎ落とし、極限の
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男たちの挽歌Ⅲ アゲイン/明日への誓い(1990年製作の映画)

4.9

香港ノワールの金字塔『男達の挽歌』シリーズ第三弾。
第一作目で壮絶な死を遂げた一匹狼、マークのルーツが明らかになる、彼の若き頃の姿を描いたベトナム戦争映画。

本作は『狼』や『ハードボイルド』とは違い
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

大好きな映画。
香港ノワールのパイオニア、『男たちの挽歌』ジョンウーのハリウッド時代の代表作。
凄腕FBI捜査官と凶悪テロリストの顔が入れ替わるストーリー。
ニコラスケイジの顔芸が炸裂する90年代なア
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.9

たまに見たくなる映画。
ジャッキー映画で一番好き。
序盤の山の斜面に作られたスラムを車で突っ切る場面と、ラストのデパートでの大乱闘がお気に入り。
ちょっとしたアトラクションに載ってる気分になる。

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.0

【何故マックスは荒野に去ったのか?】

ジョージミラー監督最新作。
カーアクションの絶対王者『怒りのデスロード』の主要人物の一人、フェリオサの若き姿を描いた前章譚。

『怒りのデスロード』は本当に大好
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パワー・オブ・ジャスティス(2016年製作の映画)

1.0

(そういえば最近、アライラム系Z級映画レビューしてないな)と思ったので今回はこれを。
DVDショップのレンタル落ちを100円で購入。
Filmarksで平均1.1というトンデモ点数を叩き出したやべぇ何
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殺人者はライフルを持っている!(1968年製作の映画)

5.0

B級映画の帝王ロジャーコーマンが亡くなられた。
激動の60〜70年代にドライブインシアターで一大帝国を築き上げ、様々な名監督を世に送り出した彼は最後まで生涯現役を貫き通した。
ロジャーが制作した映画は
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荒野のドラゴン(1973年製作の映画)

4.9

【もしも西部劇の主人公がカンフーの達人だったら?】

そんな疑問に応えてくれるのがこの一本!
本家ハリウッドが絶対にやらないことを平気でやることでお馴染みなイタリア産西部劇、通称マカロニウエスタンが世
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.8

「争いをやめて、みんなで力で合わせて、地球をキングギドラの暴力から守ろう」
「俺たちの知ったことか。勝手にしやがれ」
「我々が人間を助ける理由などない。人間はいつも我々をいじめているでないか」
「この
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.6

90年代のリドリースコット監督作品を代表する傑作。

夫のDVに苦しむ主婦と訳アリの過去を持つウェイトレスが気晴らしにドライブに出掛けたら、てんやわんやあって警察に追われる大騒動となる、70年代のアメ
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.5

たまに見たくなる映画。
ロバートロドリゲスとアントニオバンデラスの代表作。

制作元である本家ハリウッドからすると、邪道と捉えられていたマカロニウエスタンと香港ノワールもののリスペクトに満ちた復讐劇。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.0

去年と今年にかけて色んな意味で話題を掻っ攫ったクリストファーノーランの最新作。
原爆の父ロバートオッペンハイマーの半生を描いた物語。
米で公開された当時は『オッペンハイマー』は宮崎駿の『風立ちぬ』に似
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

3.7

あの宮崎駿が制作に携わった、犬を擬人化したシャーロックホームズのアニメ作品。
幼少期に観たアニメを映画館で見れてとても幸せ。
本作がなかったら僕がケモナーに目覚めることもなかったであろう。

『名探偵
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

1.0

※本作が好きな方はスルーして下さい

去年見た映画の中で一番怒り狂いそうになった駄作。
この映画の根幹にあるのは歪んだ軍人礼賛そのものである。

本作からはこのような主張が読み取れる。
「先の大戦は間
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

遂に観ましたよ、ラッセルクロウ主演のエクソシスト映画『ヴァチカンのエクソシスト』通称"ヴァチクソ"
カトリックは総本山、バチカンのローマ教皇に仕えるチーフエクソシスト、ガブリエーレアモルト神父の回顧録
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

去年のパルムドールを受賞したサスペンス映画。

"雪が降り積もる人里離れた山荘から、一人の男が転落死する事件が発生。警察の捜査が進むにつれてその男の妻に殺害容疑がかかり、真相は法廷に持ち込まれる。
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ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.1

モンスターを愛し、モンスターに愛された男、デルトロが初期に手掛けたアメコミ映画。

ナチスのオカルト実験によって現世に堕とされた悪魔の子ヘルボーイが、超常現象に対処するアメリカの秘密組織のエージェント
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

5.0

【生を歓ぶのが人の本来の姿!】
【苦しい人生はあってはならぬ!】

『きっとうまくいく』と並んでポジティブシンキングの極地を映すインド映画。
大地主の屋敷で働く召使いムトゥのてんやわんやな騒動を描いた
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.8

たまに見たくなる怪獣戦争映画。

ベトナム戦争末期の70年代、巨大怪獣の巣である髑髏島を舞台に、生態系の頂点に立つキングコングが人間怪獣相手に暴れまくる、怪獣もりもりの超弩級大作。
ハリウッドが制作す
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

2.6

独裁国家と化したスイスを舞台に、ペーターを殺され囚人となったハイジがバイオレンスな復讐を繰り広げるスイス産B級映画。

パムグリア主演『エンジェルグラディエーター』などの70年代女囚もののオマージュが
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 4K REMASTER版(年製作の映画)

4.5

MOVIX京都で鑑賞
まさかクラウドを映画館で見れる時代が来るとは。

国産RPGゲームの金字塔『FF7』本編の二年後を描いた映像作品。
ラスボスのセフィロスを倒して世界を救ったものの、罪の意識に苛ま
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.8

【う◯この神はかく語りき】

アーニャの顔芸に癒される映画。
ジャンプ+の大ヒット漫画『SPY×FAMILY』の初の劇場版。
互いに本性を隠し合う擬似家族のフォージャー家が、北国へ旅行に出掛けたら軍隊
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.9

新年一発目。
みんなご存知、スタローン主演アクション映画の金字塔『エクスペンダブルズ』の最新作。
イコウワイス率いるテロリストとの戦いで、途中離脱したスタローンの代わりにステイサムが頑張るストーリー。
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.6

今年最後のレビューはこれ!

ギャレスエドワーズ監督の近未来SF映画。
《AIが核爆発を引き起こした近未来。
AI廃絶を謳うアメリカとAIを受け入れるニューアジアとの両者間で激しい戦争が続く中、米軍特
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きかんしゃトーマス トーマスのはじめて物語(2015年製作の映画)

5.0

【線路は続くよどこまでも】

『きかんしゃトーマス』の原作『汽車のえほん』の出版70周年記念作品。
模型劇及び原作の最初期のエピソードを今風に再編集したストーリーであり、本作でしかお目にかかれない緑色
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トロン:レガシー(2010年製作の映画)

4.3

【最後のジェダイと新たなる希望】

映画で初めて大々的にCGを導入した映像作品『トロン』の続編。
前作の主人公フリンの息子サムが、失踪した父を追って再度ディストピアと化した電脳空間に迷い込むストーリー
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(2023年製作の映画)

4.3

ビートたけし監督によるバイオレンスコメディ時代劇。
戦国時代最大の大事件である本能寺の変を、どうしようもない武将達によるどうしようもない人間模様で描いた物語。
時代劇版『アウトレイジ』な作品だ。

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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

-

※注意
この文章はレビューではないです。
僕は滋賀県民ですが本作を見ていませんし、このような屈辱的な作品、見たいとも思いません。
しかし、本作が公開されたことによって滋賀県が間違って見られているように
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続・荒野の1ドル銀貨(1965年製作の映画)

4.7

ジュリアーノジェンマ主演の傑作マカロニウエスタン。
"南北戦争終結後の北軍の将校が故郷に帰ってきたら、町がメキシコの山賊に乗っ取られていた。自分の妻がNTRれた上にリンチを受けて右手を潰されたので、全
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.0

愉快な麻薬密輸犯が落としたコカインを接種した愉快な母熊が、コカイン求めて醜い人間共に襲いかかるという、実話を基とする80年代風味の愉快なバイオレンスコメディ映画。
レイリオッタの遺作。

ストーリーは
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.8

ダニーボイルとユアンマクレガーの知名度を一気に上げたイギリス映画。
90年代のスコットランドを舞台に、麻薬中毒の若者達の日常をポップに描いた物語。
自分を縛るしがらみから抜け出すことが一番の快楽であり
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

1.2

大嫌いな作品。超がつくほど大嫌いな作品。
個人的にエメゴジと並んでワーストゴジラ。

実際に怪獣が襲来したらどうなるかをシュミレーションした政治ドラマがダメ?違う。そんな些細なことはどうでもいい。
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.2

フィンランド製のジジイアクション映画。
第二次世界大戦末期のフィンランドを舞台に、なんかヤバいビジュアルのおっさんが、金塊の輸送中にナチにケンカふっかけられたのでボコボコにする物語。
猿でも分かる舞台
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.8

【God's eye view】

マーティンスコセッシの作品には『神の視点』"God's eye view"という手法がよく用いられる。
対象を垂直から見下ろす形で撮影するこのショットの利点は、物語
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星の子(2020年製作の映画)

1.3

日本政府が統一教会の解散命令を請求したことを受けて再鑑賞&再投稿。
とある新教宗教の2世信者を描いた物語。

僕が本作のレビューを最初に投稿したのは数年前で、その時は登場人物の行動や思いに対して"どち
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.9

経済格差が広がるアメリカを舞台に、信仰を見失った神父が悪魔に取り憑かれた少女に対して悪魔祓いを行う、ウィリアムフリードキン監督の伝説的ホラー映画。

悪霊の強烈な描写が原因で当時のキリスト教徒から大バ
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