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ネッド・ライフルの1000のレビュー・感想・評価

ネッド・ライフル(2014年製作の映画)
3.8
最初の面会シーン、訳は『たぶん悪魔が』になっていなかったが、「Devil, probably」にニッコリ。そういえばあの主人公とは髪型が似てる(「黒髪に染めたのね」的なくだりもあった)し、弾丸を一発だけ持ち歩いているのも同じだ。

私のなかでヘンリー・フール3部作がようやく完結した。大学にDVDボックス買ってもらったのに、これだけ見逃したままコロナ禍に突入して早2年半。

なぜか大きくテンションを変えてきた『フェイ・グリム』は客観的に言ってスベっていたのだろうが(私は好きなのだが)、『ネッド・ライフル』は1作目の雰囲気に戻してきた感がある。

『ヘンリー・フール』のヘンリーには疑似父親的な趣があったが、二作目以降は性悪絶倫スノッブクソ野郎でいくことにしたらしい。あるいは、サイモンにとっての疑似父親だったからこそ、血のつながった息子であるネッドとの対決には意味が織り込まれているのかもしれない。新たに投入されてきた性悪絶倫スノッブクソ女との会話も鼻につく感じでよかった。

台詞回しがいつものハートリーよりグルーヴに欠けていたのは、話として3部作を終わらせなきゃという圧あってのことか。そこはやや残念。
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