ぶみ

ピラニアのぶみのレビュー・感想・評価

ピラニア(1978年製作の映画)
3.0
ついに河に入った!もう、誰も逃げられない!

ジョー・ダンテ監督、ブラッドフォード・ディルマン、ヘザー・メンジース等の共演によるアニマル・パニック。
アメリカ陸軍により品種改良されたピラニアが、河川に放たれたことから、パニックに陥る人々の姿を描く。
本作品のリメイクである、2010年公開のアレクサンドル・アジャ監督『ピラニア3D』は鑑賞済。
山中で行方不明となったカップルを探すため現地に派遣された調査員をメンジース、現地のガイドをディルマンが演じているほか、ケヴィン・マッカーシー、ディック・ミラーらが登場。
アニマル・パニックものの例に洩れず、物語はほぼあってないようなものであり、終始、ピラニアの恐怖に慄く人々の姿が描かれるが、低予算なのか、当時の許容範囲なのか、ピラニアの大群がおよぐ姿が、まるで切り紙で作った魚かのようなのはご愛敬。
リメイク版と比較すると、本作品からは結構設定が変わっていたかなという印象を受けたが、本作品はピンク度合いは控えめである反面、グロさは中々のものであるため、苦手な人は要注意。
また、謎のボート爆発シーンがあるのもB級感に拍車をかけている。
加えて、終盤にあるリゾート施設のオープニングイベントに集まった人々が襲われるシーンは痛々しく、ピラニアの姿が殆ど映らずとも、パニックぶりが伝わってくる仕上がりとなっている。
スティーヴン・スピルバーグ監督が、本作品を「ジョーズの模倣映画の中で最高の作品」と評したとされるエピソードは、流石に盛ってないかと思われるものの、後年リメイクされるのも納得なインパクトを誇る一作。

ノックアウトよ。
ぶみ

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