仕事にありつくため黒人のキャッシュが選んだのはテレマーケティングのオペレーター。
まったく相手が関わってくれないのだが、そこで助言をもらったキャッシュは白人の声色でアポイントメントを獲ろうとする。
タイトルは黒人が白人の声色を真似すること。
そうすることで白人は対応が変わるということで、ある種の差別意識を巧みに吸い取ってくる。
そして始まるストライキに対し、反発するキャッシュは出世していくが、そうなると声色だけでなく、態度まで白人のそれになっていくという優位主義。
コメディで見せていくバランス感覚の良さが非常に上手い。
そして序盤からは予想できない着地点。
なんと終盤はSFのような分野まで登場。
これは全く予想できなかったし、際物と言われてもおかしくないが、それすらもこの作品の魅力になっている。
包帯がまるで日本の国旗を巻いている姿になるラキース・スタンフィールドの存在感。
これは掘り出し物だった。