なちゅん

ベルリン、アイラブユーのなちゅんのレビュー・感想・評価

ベルリン、アイラブユー(2018年製作の映画)
3.7
City of loveのベルリン編。
華美じゃなく、でも凡庸でもない。
一つ一つのストーリーは決して長くないし、それぞれの関わりも深くないけれど、街角ですれ違うような僅かな接触がいい。
過去と今のベルリンが抱える問題を少しずつ織り交ぜながら、街への愛を持って描かれた作品。その問題も愛も、決して押し売りのようではなく、さりげなく目の前に提示される。

メインで描かれるのはユダヤにルーツを持つサラと彼女が出会う天使の物語。これが中心にあって良かった。
このショートストーリー全て、主人公(と彼/彼女が出逢う人)が「天使」に出逢う物語だから。
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