おはる

21世紀の女の子のおはるのレビュー・感想・評価

21世紀の女の子(2018年製作の映画)
4.0
「21世紀の女の子のための映画を!」
新進気鋭の若手女性監督による"セクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間"をテーマとした8分間の短編を集めたオムニバス。

あーね。もう扱うテーマからして何か狙ってる感ありありですやん…。
てな具合で全く観るつもりがなかったのだけれど、違う映画の上映前の予告で耳にした「少女のま〜まで死ぬ〜」という平賀さち枝の歌声がここ数週間頭の中でリフレインしてどうしようもなくなったので重い腰を上げて鑑賞。するとどうだろう。プロデューサーでもある山戸結希監督の『離ればなれの花々へ』が終わって件の主題歌が流れた瞬間に何かがどっと押し寄せてきて、女の子でも男の子でもない、ただのいい歳こいたおっさんがウルっとさせられるという異常事態!おっそろしいほど素敵な映画でしたわ!

とはいえ15作品もあるので中には「何やこれ…」や「青臭っ!臭過ぎ!」ってなる作品も紛れていたのも事実。てかカメラ女子とモノローグは21世紀の女の子には必須なん?ってぐらいよく出てきたな…。

個人的には山田杏奈がひたすら可愛くてラストの余韻も素敵な『恋愛乾燥剤』とドラマとしても好きな話かつ女の子の思い立ったように関係を終わらせる感じが自己のトラウマを呼び起こされもした『セフレとセックスレス』が印象的でした。
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