"第２章"が意外と面白かったので続きを見てみたけれども……物語的には正しくても、映画的には致命的に弱くなってしまうという典型例なヤツ。
主人公キャラが第１章の板尾創路や第２章の三浦誠己になろうとする流れは必然だし理解できるんだけども、、、彼のこれまでの成長過程や紆余曲折を見てきた(それ故に面白かった…)わけだから、どうしてもミステリアスな魅力を醸し出すことができず、ただただ凡庸で面白みがないキャラになってしまったと思う。
(これは本作に限ったことではないけれど、ミステリアスが売りなキャラを深掘りしたり、「どうしてそういうキャラになったか」を描いてしまった時点で、本来持っていた魅力は損なわれてしまうもんだよね…)
それと、肉体的／精神的な苦痛による快楽はそれぞれ種類が違うと思うから、今回のいわゆる女王様的なSMプレイはズレているような気がしました。
(前作に比べて絵的に美しいキラーカットが無かったのも不満でした…)
