デニロ

多十郎殉愛記のデニロのレビュー・感想・評価

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)
2.5
何を撮りたかったのかこころに響かなかった。

長州脱藩浪人。尊皇攘夷の巣窟のようなものだが、主人公の脱藩の意とは別にあったという話。そんな彼が桂小五郎の護衛を依頼される、という話を存分に展開するのかと思ったら、なぜか多部未華子との純愛になってしまう。が、ふたりの心情の交わりが何が何やらさっぱり伝わらない。わたしの恋の純情が壊れているのか。

京都見廻組の寺島進が気取りばかりで気品に欠ける。

伊藤大輔への献辞が冒頭に出ていたけれど、大捕物のシーンはそれらしいところだが、傾向映画の雰囲気もなし。
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