トンでる若者たちの青春グラフティ。
岡崎体育の「MUSIC VIDEO」よろしく、色んな撮り方や映画のオマージュをパッチワークのように切り貼りして"合法的トビ方"をしながら、ちょくちょくアウトなことする少年少女映したよッて作品。
芥川龍之介「藪の中」のように、チワワちゃんと呼ばれる少女の実像が、彼女を語る者たちの証言によって右往左往していくサスペンスかと思いきや、徐々に浮き彫りに、リビドーと承認欲求に塗れたチワワちゃんという少女の実態がフォーカスされていくって感じだったので、あらすじ読んだ印象と違った。
この子らもそのうち「若い頃にもっと遊んどきゃ良かった」とか思うんだろうか。
そして仲間を失ったらそのうち「あの子ともっと話しておけば良かった」とか言うんだろうか。
口には出すだろうけど、本心ではそんなこと思いもしなさそうなところがリアリティあると思った。
