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パウロ 愛と赦しの物語のことりのレビュー・感想・評価

パウロ 愛と赦しの物語(2018年製作の映画)
3.5
忙しくて公開されたことを忘れておりまして、慌てて連休中に観に行きました。土曜日2回目の回。公開してしばらく経っているせいもあるのか、座席はちらほら埋まる程度。恐らくノンクリスチャンの方はほとんどいないのでは?
『パッション』でイエス様を演じたジム・カヴィーゼル(PIOのリースくんとしての方が知られているかも)がルカを、『Da Vinci's Demons』で極悪教皇ツインズ・シクトゥスⅣ世を演じていたジェームス・フォークナーがパウロを演じています。お二人とも演技は達者です。ジムさんはイエス様より使徒を演じている方が嵌っているかもしれません。個人的にはキアヌ・リーブスでイエス伝が観たいです。(これ余談)
因みに敬虔なクリスチャンとして知られるジムさんは、今作でExecutive Priducerとしてクレジットされています。
『パッション』ほど壮絶ではありませんが人間松明の描写もあり、残酷描写が一切ダメという清らかな信者さんには、つらいかも。私は平気ですけどね。ネロの迫害についてはある程度知ってはいましたが、人間松明は知りませんでしたので、「うわ」とはなりました。カトリックにも黒歴史はあるとはいえ、初期キリスト教も本当に酷い迫害に遭っていたのだな、と、改めて思ったり。
がっちがちのキリスト教映画です。宗教アレルギーのある方にはお勧めいたしません。でも、信者でない方にも得るものはある映画だと思います。

いつも思うのですが、憎しみからは何も生まれません。赦すことが始まりなんですよね。

が、なかなかその域に達することができない、普通の信者の私。
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