ペコ

キャメロット・ガーデンの少女のペコのレビュー・感想・評価

4.3
予想外。。泣いてしまった。いいじゃないか、これ。
ジャケからしてなんだかいい雰囲気♪美麗なファンタジー映画かな~?なんて思って観たら、なんと!!『グラントリノ』的な「ここがおかしいよアメリカ人」映画だった!うわ~こりゃ後半ツラくなってくるぞ~と思ってたら案の定な展開。

裕福なアメリカの家庭と言えばやっぱり玄関にはポーチ、庭には芝生、の一軒家。芝生なんて水道代はかかるし芝刈りしなくちゃならないのになんであんな面倒くさいの欲しがるん?と、一軒家に住んだことのない貧乏人は思っちゃう。。。(-ω-ll)←
アメリカ七不思議の一つです(嘘)。
戦後のベビーブームから郊外にこのような形態の建売住宅がセット売りされたと聞いたことがある。だから、アメリカ人にとっての「芝生」に「ポーチ」つきの家というのは富の象徴みたいなもので、ゆえに芝生の手入れはとても大切にするんだとか。。。
しかし、そんな輩はほんの一握りで、その他の貧乏白人は一目のつかない奥地でトレーラーハウスに住んでたりする。いわゆるホワイトトラッシュというやつ、、、そんな男(サム・ロックウェル)と裕福な家庭の孤独な少女(ミーシャ・バートン)が心通わせていくハートフル・ストーリー。

この映画、とにかく感動したのがラスト。ここだけ本当ファンタジーで美しかった。普通に鑑賞したら、おいおいこの後どーすんだよとツッコみたくなるが、これを「一番弱いはずの無垢なる者が戦士を救った」のだと思えば、なんと胸を打つかくも美しいお話なのだろうとうっとりしてしまうはず(*´艸`)
二人は恋人じゃなくてお友だち。だから私は純粋に物語に入り込めた。川が増水していくシーンとかもう鳥肌必至。現実はもちろんこう上手くはいかないけど、映画の中でくらい酔ってしまえるほどの「美しいもの」を見たい。その願望を見事に叶えてくれた素敵な映画だった。
サム・ロックウェル、この方の出演映画は何本か見てたのに全然記憶にございませんでした(土下座)。でも、すごくいい顔して演じてた。一気に株上昇↑↑↑
ミーシャちゃんはめっちゃ可愛いかった♡いやもうロリコンの気持ちもよく分かりますわww(ダメ、絶対!)
ペコ

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