ゆず

キャメロット・ガーデンの少女のゆずのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

金持ちの家の芝刈りをしながら森の中のトレーラーに住んでいる貧乏青年トレントと、御伽話好きで人付き合いが下手な内向的な少女デヴォンの奇妙な友情。

2人のやりとりにはニヤニヤさせられるけど、基本シリアス。ラベルでしか物事を判断しない、胸糞悪い町の金持ち連中。そこからはみ出した少女が、同じく社会のはみ出し者であるトレントと出会う。二人のやりとりは結構コミカルで笑ってしまったんだけど…それ以外は格差社会的な他人を見下す金持ち連中にとにかく腹が立つ。「うちの子がそんなことするわけない」みたいな状態を何度も見せられた。奴らの頭のなかでは問題が起きたら全て街の外の人間のしわざになるらしい。CDやらランプの傘やらの件であのお子様一発ひっぱたきたい。

デヴォンとトレントの会話、良い台詞がいっぱいだけど、最後の会話にはグッときすぎて一瞬で涙腺が決壊した。唐突すぎるファンタジーに感動してしまったのは、多分あの台詞でやられちゃってたのもあると思う。普段なら冷めそうなもんなのに。あれはデヴォンの願望だろうけど、トレントの泣き笑いにも号泣したからハッピーエンドってことにしておきたい…。
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