みきぴん

止められるか、俺たちをのみきぴんのレビュー・感想・評価

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)
3.7
今でも強力に
魅力的な閃光と匂いを発している
60〜70年代文化

その幻影を追いかけ
微かな残り香を掻き集め
触れるか触れないうちに置いてけぼりを食らった
残念な 年代に青春した私にとって
(歳がバレるな〜💦)
ザワザワとザワザワと
情緒を揺さぶられる映画だった

大島渚監督作品や
やたら格好良かった ATG 作品は
幾つか観て来たけれど
若松孝二監督の作品は未鑑賞💦

それでも
この映画の熱い思い
当時の濃厚な空気は充分に伝わって来た

「ぶっ壊したいモノは無いのか!」
「頭にくる事は無いのか!」
「全部 ぶっ壊してしまえよ!映画の中では何でも出来るんだぜ!」

権力や政治に対して
声高に叫ぶ事の出来ない怒りや抗議を
ピンク映画という蓑をまとい
ぶつけ続け闘い続けた 若松監督と

その下に集まってきた
まだ「何者」にもなれずに居た多くの才能たち

その混沌の中に飛びこみ
女性では珍しいピンク映画の助監督を務めた
吉積めぐみ の視点から描いた 作品

篠原勝之(クマ)さんご本人が
変わらぬ笑顔でゴールデン街の路地から見上げて来たのには驚き感動した💕💕💕

* 11/19 劇場鑑賞
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