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止められるか、俺たちをのrhumのネタバレレビュー・内容・結末

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

70年前後の若松プロの話。但し、助監督をしていためぐみさんという方という方を中心に据えた青春群像劇。チョイ役で赤塚不二夫も出てくるのだ(これでいいのだ)。
何回か出てくる放尿がとにかく印象的。世界に何か異議申し立てをしたいものの、今実際に己が世界に突きつけられるのは生暖かい小便のみ、という青春のもがきと煮詰まりの話として見ると…こんなにエモな放尿シーンは無い!

※若干時代は違うものの、昭和の尖ったカルチャー周りを描いた荒々しい実話ベース群像映画という点では去年の『素敵なダイナマイトスキャンダル』(最最最高)をちょっと思い出す。ただ、あれに比べてしまうと時代感の演出で正直気になる点があったのは事実。例えば冒頭の新宿西口地下街の明らかに2010年代な感じとか、レコード屋(ロケ地:下北フラッシュディスクランチ)でレコードを漁るシーンでpunkってジャンル札が見えてしまってるのとか…細かいけど。
ただ、時代を超えた普遍的な青春群像劇ですよ?という意図として飲み込めば特に問題無し。
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