のんchan

HANDIA アルツォの巨人ののんchanのネタバレレビュー・内容・結末

HANDIA アルツォの巨人(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

スペイン🇪🇸の実話ベース‼️
スペイン語を楽しもうと選んだけど、バスク語でほぼ解らなかった😔

1836年から始まるこのドラマは、今まで観たことのないような不思議な空気感というか"独特の間合い"があり、挿絵がある小説を読み進める感じがした✨

実在したバスク地方の『エレファントマン』❓とも思える部分はあるものの、これは深い兄弟愛のお話でした。

兄マルティンが第一次カルリスタ戦争に駆り出されてしまう。数年後帰郷すると、目の前に聳え立っているのは弟のホアキン😮
20歳だったホアキンと別れた時は普通の身長だったのに、数年後には242cmまで巨大化した姿になっていた。彼は『先端巨大症』だった。

貧しい農家出身の2人。マルティンは戦争で右腕が不自由となり、まともに仕事も出来ない。ホアキンを"見世物"としてヨーロッパ興行の旅に出る。お金は入ったが2人の関係は複雑だった。

巨人症は外見だけでなく、内臓も通常より早く老化する。衰えて行く弟。兄を昔から思い慕う弟。

旅でマルティンは気付く。若い時に好きになった女性(後に妻となるが...)はホアキンと仲が良かった。ホアキンは愛も金も自分の力で手にする事が出来るが、自分には商才もなく、力もなく、魅力がない。弟が居なければ生きることもままならないんだと...

ホアキンが亡くなり、その後に父親が亡くなる。父の墓の土地がなく、仕方なくホアキンの墓を掘り起こしてみたが...そこには🤭

悲しい物語が静かに続く。役者が上手い演技をするわけでないけど、美しい風景の中でその独特の世界へ惹き付けられて行く...
ラストの美しい雪景色と相まってまるでファンタジーのよう❄️✨余韻が素晴らしい✨
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