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旅のおわり世界のはじまりのkiritoのレビュー・感想・評価

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)
3.2
【ずっと何かを探していた】

ウズベキスタンの公園にある遊具…あれはやばい。乗ったら絶対吐く自信ある。

「旅のはじまり世界のおわり」…と題名が間違えられがちだが、正確には旅が終わって世界が始まるのだ。この映画を観ると覚えやすい。

前田敦子、加瀬亮、染谷将太、柄本時生の4名でウズベスタンを取材撮影するリポーターとクルーを演じている。

番組としては多分葉子(の顔)でもっているぽく、製作者側としては撮れ高は真面目なものを求めてるわけではないらしい。
なので料理を食べることや、危険な遊具に乗らせたり…そして目玉は幻の魚をとらせること。

葉子自体は自分がこれからどう進んでいくべきか迷っているところであり、日々悩んでいる。
異国の地の中で彼女自身は夜にホテルを抜け出したりして1人で街を見学をするという側面もあるが、カメラの前では表情を変えいつもの葉子であり続ける。
度々現地の人に話しかけられる部分もあるが、本人の視点と同じように語訳されず、向こうが何を言っているか伝わらず、結果彼女と同じ視点で人と接する体験をすることができる。
話しかけられるたびに逃げていた葉子だが、ある事件の警察官とのやり取りで自分が現地の人に心を開かずに撮影と割り切ってこの国とかかわっていあこと関わっていたことに気づく。

彼女自身の成長譚であり、ある種ロードムービー的な側面もあるが、物語としては起伏がなく淡々としている。

※今作は時生がずば抜けてよかったな。
俺の加瀬亮もっと活躍させて!でも髭はよかった。

2020.4.29
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