春花とおく

軽い男じゃないのよの春花とおくのネタバレレビュー・内容・結末

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

Twitterで話題になったから観てみた。
なるほど、オチは意外性がありながらも腑に落ちる(というか唸らされる)。

ただ、ラストからみるにこれは現存の性差別を反転(ミラーリングとも)したものだが、その点からすると表面的な印象。これでは、ただ男/女のくくりをその性質を無視して入れ替えたに過ぎない。いくら権利に違いはないとはいえ、性別間には越えられぬ身体差が存在する。そして、だからこそ男性/女性差別である行為であっても、それが別の側面では女性/男性差別であることもある。
それがオチにより、別の側面がこの先にあることが指し示さられるのは構成としては驚きもありいい。しかし、啓蒙的側面としてはやや視点が不足していると言えるだろう。性差別(特に今作ではジェンダーギャップ)はもっと複雑なものだ。

ここからの思考こそが重要なのだろう。
春花とおく

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