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翔んで埼玉のchihiroのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
4.5
埼玉県出身者必見の映画。正直原作が嫌いだったのだが、原作の世界を都市伝説と位置づけて、それをとある家族が車の中で聞く、という構成にすることで、すごく見やすくなっている。

随所に散りばめられた埼玉あるあるネタが、たまらない。例えば、現在は一つのさいたま市になっている大宮、浦和のいがみ合いとそれを仲裁しようとする与野が「与野はだまってろ!」と言われるシーン、埼玉県民で笑わない人はいないであろうと思う(ちなみに岩槻は出てこない)。また埼玉と千葉の対決は、ラジオを聞く夫婦の方も、都市伝説の方も笑いどころ満載。お母さんが急に元ヤンっぽい喋り方になるところに千葉を感じた。出身芸能人を競うシーンでは、THE ALFEEの高見沢氏の写真がプリントしてある大凧をあげる。旧庄和町の大凧は分かる人には分かるネタだ。

また、埼玉県民でもちょっと分かりづらいようなネタも仕込んである。春日部に身をひそめるシーンで、羽子板に「春日部」と書いてかかげてあったが、春日部の特産品が押絵羽子板だと知っている人にしか笑えない。
余談だが、主題歌「埼玉県のうた」ははなわ氏が2003年に既に発表していたのだが、どうも埼玉以外の地域では知名度がほぼ無かったらしいことに衝撃を受けた。
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