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バーニング 劇場版のmukoryoのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.7
前半は1970年代の日本映画のよう。ヘミを見て『きみの鳥はうたえる』の石橋静河さんを思い出した。ちゃんとこのサイトの<似ている作品>のトップに出てる!
文学作品の映画化だが、台詞の少ないシーンが多く、それこそが見応えのある映画だった。ユ・アインの演技が良いのに加え、場所、建物、持ち物に宿る魂、語りかけてくる情報が多くて、説明がなくてもぐいぐい来るものがあった。
猫のエサの出し方。ウォッチのチープさ。パントマイム教室。実家の暗い部屋。モデルルームのようにきれいすぎる高級マンション。
母親のSNSが出す音のウザさ。猫の名前。サスペンスに参加している気分が高まって楽しめた。
ストーリー結末は、「想像通り」なのか「全部嘘」なのか、「半分は本当」なのかわからなくて、後に残る。
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