貝

バーニング 劇場版の貝のレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.0
村上春樹を読んだこともなければイ・チャンドン作品もみたこともないなんの文脈も持たない上で見ると、何か掴めそうで大切なことはすべて見逃してしまった気になる。この全体の空気感とキャラクターの掴みどころのなさは村上春樹っぽさなのかなとか想像しつつ。

いくつもの対比構造が重なってて複雑だった。物語を進めるサスペンス的な部分はすべて曖昧なままで単調だしはっきり言って話がつまんない。そんな中でも社会的・物質的な貧富の差は明確に描いてて、登場人物の性格にもはっきりとその格差が表れてる。何を言いたいのかがはっきりとわかる感じは好きだった。
貝