akuru

ビリーブ 未来への大逆転のakuruのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
3.8
 大女優感がすごいフェリシティ・ジョーンズ。堅実、真面目、知的、落ち着き。私にはどれもないものだから憧れる。

「100年前に負けたって今負けるとは限らない」
 雨の中、ジェーンに言われたひとこと。この映画の中で1番好きなフェリシティは、娘ジェーンとのシーン。怒鳴り合うケンカ、憲法についての討論、言われてはっとする雨のシーン。いつだって母親と娘は1番のライバルであり、いがみ合うものであり理解者である。それがハーバードロースクール卒の天才であっても、アメリカ初の女性最高判事であっても。

 女性・母親・ユダヤ系。
 性差別をなくすために、依頼人のために、家族のために、自分のために。
「前例がない」「ありえない」「絶対無理」何度も言われてきた言葉を、やる気と頭の良さ、知識と努力でひっくり返す。
 フェリシティ・ジョーンズの目が強くて刺さる。
 そんなキキが誇らしくて、羨ましい。

 決して派手ではない。むしろ地味。だけど当たり前が当たり前じゃなかった時代もあった。堅実、実直、超真面目。いかにもフェリシティっぽい話である(笑)

 性差別批判の女性弁護士のパイオニア役にキャシー・ベイツ。こんなところもやっぱり、手堅い(笑)
akuru

akuru