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ビリーブ 未来への大逆転のkaiのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.0
女性が結婚・子育てのため、その夢を諦めて行くことは今の日本でもまだまだ多い。税や社会保障などでは、男性が逆差別を感じるなど、性差別は人々の心の中だけでなく、法・制度の中に存在する。

時は1970年代、アメリカ。主人公ルースと夫は、税法の介護控除には性差別があるとして裁判を起こす。ルースにとって人生の中で大きな岐路だったと思う。
法廷シーンが短く、ラスト突然トーンが変わったところは物足りなさを感じたが、原告・被告の論争だけでなく、裁判官が法の精神・趣旨について意見を述べているところが興味深かった。
全編を通して主人公と夫の在り方が良かった。
壁にぶち当たったり、仲間から非難されたりしても自分の信じる道を進んで行くところに主人公の最大の魅力を感じた。

アメリカにおける性差別の闘い、判決がいくつか登場するが、年代がそんな昔ではないことに驚く。
今回の判決は性差別があるとされた他の法令にどれだけ影響を与え、差別を無くして行っのだろうか。
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