ニクガタナ

ジュディ 虹の彼方にのニクガタナのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.6
ハリウッドで少女時代から活躍し、ぶっ壊された伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドのどん底の晩年。生活に窮する状況がすんなり入ってくるいい始まり。全く知らなったが、いろいろ不憫なジュディの幸せを願いながら観進める。演じたレネー・ゼルウィガーの方も認識してなかったが、アカデミー賞主演女優賞受賞も納得の名演。子供達と共に暮らす明日を夢見て単身ロンドン出稼ぎ長期公演。初回のステージは大失敗の予感を匂わせて素晴らしいパフォーマンス。次第に信頼関係築く女性マネージャーやバンマスとの関係が素敵。ファンのゲイカップルとの一夜の集いもステキ。繰り返される少女時代の回想に登場するMGMの創始者が怖い。太るからって食わしてもらえず、寝かしてもらえずクスリ漬け。華やかな世界の恐ろしい舞台裏。行き着く先は見え見えのジュディの若いパートナー、ミッキーかっけー。娘との国際電話が切ない。終い方は見事。彼女の魂は舞台の光と観客の愛を受けて虹の彼方に。
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