もこもも

ジュディ 虹の彼方にのもこもものレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.1
『オズの魔法使い』のドロシー役で世界中を魅了しミュージカル映画を中心に活躍したジュディ・ガーランドの晩年を描いた作品

ジュディに感情移入して
見入ったし、めっちゃ感動した
面白かったし、素晴らしかったけど
それ以上のもっと強いなにかを感じる...
『オーバー・ザ・レインボー』は涙滲んだ

レネー・ゼルウィガーの
歌唱力、演技力も素晴らしい
ゲイのカップルのシーンと
電話ボックスでの娘との会話と
ケーキのシーンが胸に残ってる

"自分の道を1人で歩いていく
愛なんてただのダンスと同じ
私はもっと集中して
心を込めて歌うようにするわ
自分の道を1人で歩いていく"

『オーバー・ザ・レインボー』は
ほんまに感動的で胸に残ってるけど
ロンドンのショーで一発目に歌った
『バイ・マイセルフ』も圧巻やった
他にも『ザ・トロリー・ソング』とか
『ゲット・ハッピー』みたいな明るい曲も好き

こんな子供時代を送ったら
普通でいられる方がおかしいよね
食事制限、不眠症、過剰労働、
大人からのプレッシャー、拘束された生活
それが大人になっても影響が残ってるし、
大人になってからは借金問題や親権問題もあって
彼女の生活、悩みに胸が苦しくなった
ジュディ視点で過去も交えて描かれるから
彼女がどれだけ"純粋"に幸せを
望んでいたかが伝わってきて、
彼女の行動、言動に同情してしまう

どれだけ駄目な母親と言われようと
どれだけ子供を愛しているのかは
痛いほど伝わってきたし、
どれだけ自分が愛されていないと思っても
愛してくれていた人は沢山いるし、
どれだけ自分に自信がなくても
ステージでは圧倒的な輝きを放つ
人としてもパフォーマーとしても
とっても魅力的な人やったんやね
光が多いところでは影も強くなると言うけど
彼女が望んだありふれた幸せを
誰か、叶えてあげられなかったのかな...

今日『イースター・パレード』で
初めてジュディ・ガーランドを観て、
彼女の歌声に魅了されて好きになったところに
アマプラ配信終了でこの作品を見かけたことは
何かの強い縁を感じずにはいられない
希望を持って人生をコツコツ進む
その幸せを感じながら日々を生きていきたい

「私を忘れないでね、約束よ」
もこもも

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