観た回数:1回
直近の鑑賞:飛行機(20.02.08)
---
旅行に向かう飛行機で、一足お先に鑑賞できました(英語字幕しかありませんでしたが)
---
【STORY: 大スターも人間だ】
幼くしてドロシー役を勝ち取り、表向きは大スター街道まっしぐらだったジュディ。
子役時代も、母親になっても、生活を縛られ続ける彼女の生き様を描いた伝記映画。
【リアルを描く感動の伝記映画】
『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』に続き、大スター歌手のリアルに迫る感動の伝記映画です。
人々は彼女のような大スター達に高い理想を抱き、ハードなスケジュールで仕事を課し、こなせなければ無責任に落胆・失望します。でも彼女達も、大スター以前に "人間" なのです。
大スターにも家族はいるし、恋愛もする。それらに思い悩み、仕事のコンディションに影響したりもします。
逆に、周囲の人々の優しさには涙して喜んだり、ちょっとした愛に大きく救われたりもします。
そんなことは分かっているつもりでしたが、やはりこういう映画を観ると改めて、普段以上にそれを実感させられます。
彼女が幼少から味わってきた思い。往年のストレスや迷い。そんな彼女のリアルな物語を描き、私達の感情に訴えかけます。
一般人であればちょっとした出来事でも、芸能人だとすぐに大問題・炎上案件にされてしまうという構図は、最近もよく目にします。
彼ら彼女らに勝手な理想を抱き、それを裏切られて騒いでしまう私達大衆。
今一度私達が「彼らも私達と同じ人間なんだ。」という意識を念頭に置くようにすれば、もう少し芸能人達を取り巻く状況は変わるのかもしれませんね。
【演技・歌唱】
アカデミー主演女優賞も受賞したレニーの圧巻の演技なしに、本作は語れません。
苦悩の中に幸せを見つけ、やはりまた苦悩し…と、精神が揺さぶられまくるジュディを見事に演じきったレニー。"歌の調子"までも操る彼女に圧倒されました。
"女優さんが演じている"ということすら忘れ、ジュディ本人のドキュメンタリーを観ている気分になります。
歌のシーンには、飛行機のイヤホン越しでも本当に鳥肌が立ちました。