このレビューはネタバレを含みます
モノクロームが美しいセンスあるカット割。
ストーリーとシンクロして聞く民俗音楽や
ジャズ。そこは雰囲気があって好みではあった。
けど、普段あまり見ないモノクロ作品のせいか、映像に吸い込まれるかのように気がつけば1、2回睡魔に襲われてしまったていた。
淡々と進んで行くズーラとヴィクトルの恋愛劇。
情熱的で破滅的な二人でした。
特にズーラの恋愛スタイルはまさに
スクラップ&ビルト。
時は冷戦期のポーランド。
でもこの背景よりも、、
恋愛が上手く成就しないのは彼女が
生まれ持つ性分じゃないのか?とも思った。
ざっくり二人の恋愛劇はこんな感じ。
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二人はポーランドの舞踊音楽学校医で
ピアニストとシンガー候補生として出会う。
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ヴィクトルはズーラとフランスへの亡命を願うが、結果彼女はその当日現れず、
ヴィクトルは単独でフランスに亡命。。
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その後、ズーラは彼を追いかけフランスにやってくる。愛のない結婚をしてまでの越境手段。二人の仲が再燃するなか音楽活動も始動。ズーラのレコードデビューも決まるが、
彼女は突如姿を消しポーランドに帰国してしまう。
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今度は、ヴィクトルがズーラを追いかけポーランドへ…しかし彼は亡命していた身。。
政府に捕まり収監される。
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収容所で二人は再会 。
ズーラは彼に必ず出所させると約束する
↓
数年後、ズーラは約束どおり彼を出所させる。
それを叶えるため権力者の妻となっていた。。
↓
二人は全てを置いて逃避行(奔放過ぎる…)
初めて出会った場所で二人だけの
結婚式を挙げる。
そんな二人が選んだ結末…。
周りを巻き込み
有言実行する女・ズーラ。
…レベルの高い拗らせ女子です(苦笑)
収容所で彼女と再会したヴィクトルが
「君に耐えられる普通の男を探せ」
と言い放つ。
…え、何て?
「普通の男」が彼女をコントロールで
きるわけがないじゃないか!?(笑)
ズーラはヴィクトルを激しく愛してるけど、
自分の欲求(独占欲みたいなもの?)全て
を満たしてくれない物足りなさも感じてる。
魔性のある彼女を他の男も放って置かない。
そんな男たちを利用して最後はいつも
ヴィクトルに辿り着いていた。
でもある種、ヴィクトルへの思いは一途
な愛だと言えるかもしれないけど。
下世話な解釈で、ごめんなさい(笑)
唄ってる時のズーラは素敵✨
でも、それ以外の彼女には全く共感
できず好きにはなれなかったな。
そのせいなのか、一般的には高評価な作品
ですけど、恋愛ものとしては響かず😵
人により好みが別れるかも?