YAJ

ブラック・クランズマンのYAJのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

※コロナ禍中の落穂ひろい鑑賞@on line

 昨年『Green Book』とどちらを観るかの両天秤だった作品。
タイミングと上映館の利便性で『GB』のほうを観た。予想通り、GBは最大公約数的な安易な味付け、お安く手ごろなファーストフードだった。
 さて、見逃したこちら『BK』のお味は・・・?

 GBは黒人差別の問題がメインテーマ。BKも一見、黒人差別と思いきや、白人至上主義のKKKへの潜入捜査のスリルを描きつつ、一方で、黒人側の人権活動(ブラックパンサー?)が勢いづいた時の危うさにも触れる。
 事実に基づいたというベトナム戦争当時の世相、当時の差別問題をエンタテイメントとして描き、そして作品の最後は、その問題が現代にも燻り続ける白人至上主義の根深さを印象付けるエンディングとしている。

 エンタメ性の高い良い作品だと思っていたが、最後にはSpike Leeらしい説教臭さが出て、ある意味「らしいな」と納得。
 けど、こりゃ、オスカーウケしないわな(脚色賞は獲ったけど)。というか、会員の多様化を進めるアカデミーの現時点(2018年時点)での限界を図らずも示せたかと。

 でも、要ったかね、最後の実写フィルムを交えたメッセージ?



(ネタバレ、特になし)



 我が家は二人ともCoffeeはBlackです。No milk, No sugarです。That’s all!

 喫茶店にも気楽に行けない今、お籠り中の部屋では、コーヒーメーカーで淹れる一杯が無上の愉しみ。なので、せっかくだからと、町で唯一ともいえる珈琲専門店に豆を買いにいってみた。お店のオリジナルブレンドと、ストレート珈琲豆を200gづつ選ぶ。

 計量、パッキングを待ちつつ、オリジナルブレンドを試飲する間、店の親父さんが蘊蓄を語る語る。あげく「ドリップ?ペーパー?」とこちらの淹れ方まで聞いてきて、「じゃ、まず1分は蒸らして」、「この豆はこれくらの粗さで挽いて」とサンプルに挽いた豆まで小袋で渡してくれる。
 ありがたいけど良し悪しだよねー、こうした蘊蓄、お節介も。結果、美味しければいいんだし、個人個人の好みがあるしね。

 あとから聞いたが、この珈琲屋、今お世話になっているホテルにその昔、豆を卸していたらしい。でも親父があまりにエラそうに口うるさくあれこれ言うから取引きを止めたらしい。なんとなく、分からんでもない。
 美味しい珈琲だなぁと思って飲んでたら、最後に聞きたくもない説教臭い蘊蓄やらを語られても興覚めってこともある。 あるいは、その提示の方法も重要。

 CoffeeもBlackで飲むなら、なにも要らない。That’s all.
 最後の蛇足映像は、要らなかったな(苦笑)
YAJ

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