YAJさんの映画レビュー・感想・評価

YAJ

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PARKS パークス(2016年製作の映画)

2.5

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【学園祭?!】

 吉祥寺引っ越し前の予習に観てみた。
 2014年惜しまれて閉館したバウスシアターのオーナー発願、井の頭公園100周年に合わせて製作された作品。故に当然、地元吉祥寺愛、井の頭公園愛
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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.5

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【誰かが思った】
 
 今観る映画として、伝染病やパンデミック系の作品紹介が多いけど、YAJ的には断然これ、『寄生獣』がイチオシでしょうか。

『地球上の誰かがふと思った  人間の数が半分になったらい
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感染列島(2008年製作の映画)

3.0

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【BLAME】

 10年以上も前の作品だけど、こんな時期だから観れる作品。当時から、医療崩壊を招かないことが先決だとか、ロックダウンなどがきちんとストーリーに盛り込まれていてビックリ。

 国民の忍
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高速道路家族(2022年製作の映画)

2.7

【ニテヒナル】

 ホームレスの一家が高速道路のサービスエリアを拠点に、利用客から寸借詐欺を働きながら糊口をしのぐ。その中で出会う古道具屋を営む女性に警察に通報されることでお話は暗転していく。そんな韓
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.2

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【ニトリ】

 先週末(4/22-24)はライブ三昧で、音楽がもたらす感動や、生み出す共鳴、一体感の素晴らしさを身に沁みて感じてきました。本作は、そんな最中の鑑賞となり、感慨もヒトシオ。

 内容はと
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

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【悪影響】

 WHOの教習ビデオかっ!?(笑)
 本当、今だから興味をもって鑑賞できる作品で、時代、世相、環境など、その置かれた状況で作品の価値がこうまで変わるものかと驚く。
 2011年当時(日本
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Here(2023年製作の映画)

3.3

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【r r r 】

『Ghost Tropic』(2019)に続いてベルギーのバス・ドヴォス監督作品。こちらのほうが新作で、確かにテイストはそのままに、絵に安定感が出たように感じる。

 掌編、文庫
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サウナのあるところ(2010年製作の映画)

3.5

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【喝ッ!】

 銭湯好き、R国滞在中は週2(以上?)でサウナを使っていたYAJ家としては外せない作品。

 って、ことで、公開初日に行ってきた。監督、出演者の舞台挨拶もあるらしい。
 フィンランドでは
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湯道(2023年製作の映画)

3.0

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【湯 Make Me Happy】

「循環されたお湯に入るほどヒマじゃない!」
 登場人物のかけ流し至上主義の温泉評論家(吉田鋼太郎)が言ってのける。

 とはいえ、かけ流しは極めて贅沢なことは衆知
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.3

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【世は情け】

 初日に鑑賞。邦画が元気があって良いね。応援したくなる作品です。

 予告を観た時は、我が家の愛する銭湯が夜な夜な殺人現場に使われているなんて!鑑賞後、銭湯へ行ったときこの作品の印象が
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

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【トカゲのおっさん】

 21歳の春5月、「レッドロブスター」の2,980円食べ放題を食べた日、私の甲殻アレルギーは発症した。
 …のとは全く関係のない「ロブスター」というタイトル。内容的にも、どう必
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ABYSS(2023年製作の映画)

3.0

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【吉祥寺プロジェクト】

『ABYSS』と『TATEISHI』(甲斐さん初監督作品)の併映の日に鑑賞。正直、目当ては『TATEISHI』だ(笑)

 『ABYSS』も海がテーマの背景にあり、『TATE
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太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)

3.8

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【주체사상】

 “北朝鮮の真実を暴くドキュメンタリー“byチェコ・ロシア・ドイツ・ラトビア・北朝鮮合作と言う、かつて地域政治を専攻した身としては何とも興味の湧く作品。

 チュチェ思想なんて言葉、3
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.0

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【洗脳】

 北から景気よく3発もの弾道ミサイルが発射されたと、リモートで業務開始したところに、そんな速報が飛び交った週明け。

 もはや驚きもしないけど、将軍様も、どのタイミングで、何を目的にやって
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.9

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【水】

 仕掛けが面白い作品。そして、精神を病んだ主人公を演じるホアキン・フェニックスの演技が面白い。
 この面白いは、interestingではなく、「可笑しい」という意味のほうだ。コメディとして
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

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【銃】

 コロナ禍真っ最中。まだまだ在宅ワークは継続中。落穂ひろいも継続中~♪
 あれこれ拾い見してる中から、一発の銃声が世界を変えた映画をまとめて3本観た。そのひとつ。

 この作品におけるホア
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.4

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【風刺】

 役者で観る。一定の割合で、そうした作品鑑賞をしている。
 昔ならレッドフォードだったし、デ・ニーロだった。エミリオ・エステベスや、ケビン・コスナーの頃もあった。今なら、断然、ホアキン・フ
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.7

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【鈍器】

 梅雨も明けたというのに、なんとも不吊り合いな作品を観てしまった。この既視感と嫌悪感、わけもない拒否反応はなんだろう。スカッと夏晴れにそぐわない重い頭痛が残る。まるで主人公が使う鈍器が頭の
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.5

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【ヤラセ無し!?】

 技とレスラー名を言いながらプロレスごっこのじゃれ合いは、小学生男子の休み時間、放課後の楽しみだった。アイアンクローも思い出深い技の名前だ。

 でも、どうしてだろう、フリッツ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.3

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【仕掛人】

 あまりアレコレ考えずに鑑賞できるエンタメ作品。118分と、ほどよい尺も見やすくて良かった(3時間もある、”恐れている”あの作品と比べて段チだ・笑)。こういう作品も、たまにはアリだね。
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巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~(2023年製作の映画)

3.0

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【洗脳】CACAO

 作品内容はサイトの情報の通り。カカオの魅力に憑りつかれた日本人が、生産地の環境、労働条件の改善等に取り組む姿を追ったドキュメンタリー。

 主に、川上の産地、品種の問題にフォ
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セメントの記憶(2017年製作の映画)

3.3

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【動的平衡】

 "長い内戦を乗り越え、バブル経済真っただ中にあるベイルートの超高層ビルの建設現場を捉えたドキュメンタリ"
 との紹介文であるが、想像していたドキュメンタリという印象を越えた、メッセー
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

2.9

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【マサさん】

 UNICEF後援(というかイタリアUNICEF共同製作)だし、フライヤに黒柳徹子さんもコメントを寄せたり文科省や都も推している。映画を観慣れた目には、やや退屈な、とっても品行方正なハ
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

3.0

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【死生観】

 わが家お気に入りのテーマ、WWⅡのナチス、ユダヤ人関連作品。

 さすがに現代のお話とするには、その生存者も高齢者になり物語として成り立ちにくい。舞台を1980年代に設定し、戦時下の少
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きみへの距離、1万キロ(2017年製作の映画)

2.8

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【無責任】

 予告編を見て、ちょっと面白そうと観てみたもの(91分と短いしね)。

 北アフリカの砂漠地帯に走る石油パイプラインを、遠くアメリカのデトロイトからロボットを遠隔操作して監視する仕事に就
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.2

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【Lost in Graceland】

 ♪ピヨピヨ カリメロ 歌っちゃおう 卵の帽子をかぶっちゃおう 

 こんな歌い出しで始まるTVアニメの「カリメロ」(1972-1973@テレビ朝日)のオープ
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独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

4.7

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【文化を変える】

 良い映画でした。非常にストレートです。分かりやすいです。

 ただテーマは重く、難しい話。それを寓話のように、ユーモアも交えつつ余計な部分をそぎ落とし分かりやすく伝えてくれます。
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.8

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【絵は誰のもの】

 アメリカ人女性がオーストリア政府を相手取り、大戦中、ナチスに略奪された自分の伯母を描いたクリムトの名画を返して欲しいと訴える。実話を元にした迫力、歴史の重みが巧みに描かれていてと
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写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと(2012年製作の映画)

3.6

【年長者の金言】

 水曜のNo残業デーを利用して映画鑑賞。以前観た『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』と同じく、写真家にまつわる75分の短編。実に味わい深い作品でした。

 先日、ふらっと訪れた恵比寿
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

【寛容】

 記憶をなくして、もう一度観たい。久しぶりの大ドンデンガエシ。衝撃のラストだった。
 2016年のラスト鑑賞作品でした。

 クリストファー・プラマーが究極のボケ老人を演じる快作。ヨタヨタ
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.6

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【Hope】

 STARWARSは父子の物語だ。新シリーズやこのスピンオフは父と娘だけど、親子で観るにはうってつけ。今日、息子と鑑賞してきました。

 かつてディアゴスチーニの100週以上に及ぶST
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

3.8

【Only One】

 築地を扱ったドキュメンタリー映画。実にユニークで面白い作品だった。

 一緒に鑑賞した仲間の感想は、「愛があってよかった」「まじめに仕事しようと思った」と前向き(?)高評価。
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【The name above the title】

 The name above the titleという表現がある。主に洋画の場合だけど、開始早々、映画のタイトルが出てくる前にクレジットされる
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.9

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【За жизнь!】

 今、観るべき素晴らしい作品でした。
 知人が観たと紹介していて、オフィシャルサイトの予告編を見て「これは!」とピンと来た。間違いなかった。

 グルジア(ジョージア)の内戦
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ラサへの歩き方 祈りの2400km(2015年製作の映画)

4.8

【Great Movie】

 五体投地して観に…行こうと思ったけど、渋谷区は朝から豪雨警報発令で止む無く徒歩で向かう(笑)

 イメージ・フォーラム渋谷は昨年「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を観て
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【Les Heritiers】

 またヒトラー、アウシュビッツ関連もの? でも現在(いま)を描いた映画でした。とってもオススメです。

 先日読んだ沢木耕太郎の本(『世界は「使わなかった人生」であふ
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