YAJさんの映画レビュー・感想・評価

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THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.3

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【なすび】

 韓国映画はストレート。割とそう思うことが多い。どこか懐かしい昭和のドラマの香りがするというか。キム・ギドク監督の作品は捻ってるという印象もないではないが、本作はド直球だったなぁ。
 主
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BAUS 映画から船出した映画館(2024年製作の映画)

3.0

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【尻切れトンボ】

 タイトルと異なり、バウス(BAUS)シアターがメインではなく、その前日譚、先代の本田實男氏の話だったのは意外。予告編などから、もちろん先代の話から語り出すのだろうとは思ったが、そ
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

3.0

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【時代の奔流】

 “寡作の巨匠“テレンス・マリックの、ほぼほぼ3時間というハードルの高い作品。時間の融通の効くこの時期だからと観にいってみた。わざわざ立川まで行って。この映画館、座席がリクライニング
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世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―(2010年製作の映画)

3.3

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 ソール・ライター経由で知ることになったドイツの出版社シュタイデル社。

 DVDブックという体裁で鑑賞。良い映画、良い本。
 映像の内容を本のほうで補完しながら楽しむのが良い。映画はほとんど解説なし
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.6

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【BETA】

 映画の素晴らしさ、楽しさを再認識させてくれる思いっきりベタな作品だった。

 沢木耕太郎に『世界は「使われなかった人生」であふれている』という映画にまつわる名エッセイがある。さまざま
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

2.5

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【THE ATTRACTION!】

 雨の日曜日、しかも真冬並みの寒さ。てなことで屋内逃避で息子と映画鑑賞。
 何観る?と息子の希望を訊く。今日は子供向けとなっても止む無し。答は『キングコング』か『
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馬を放つ(2017年製作の映画)

2.8

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【ドン・キホーテ】

 あの国特有の乾いた空気感、自然と人と暮らしの中での距離感など、映像としてとてもうまく撮られてる。当然、CGなんて使ってないのに、ふと巻き起こる砂塵が作り出す形が、なにか意味あり
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ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

4.0

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【主人公】

 イ・チャンドン監督の新作『バーニング劇場版』の公開に際し、過去の作品がデジタルリマスタで上映されている。未見の作品だったし、『バーニング』をもし観るなら観ておこうかね、と鑑賞。

 昨
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.4

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【一見に如かず】

 アトム・エゴヤン監督の『手紙は憶えている』(2015)のように、第二次世界大戦のナチの蛮行に関わるお話で、同様に生存者であるおじいちゃんが主人公。当時10代であっても今や齢90に
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サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(2017年製作の映画)

3.0

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【コロッケ】

 LGBTQものは、正直苦手。予告を見て、前向きなストーリーならいいかなと鑑賞。まぁ、ギリギリ及第点(いや、届かず?)という内容かな。

 そもそも邦題、副題? のミスリードがいかん
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ソローキンの見た桜(2018年製作の映画)

3.3

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【Да、言うな!】

 予想を超えて良い作品でした!
 主役の阿部純子はじめ演者の役者魂に終始圧倒されてました。演技を越え、ドキュメンタリ? と思えるようなシーンもあり。”史実に着想を得た物語”と冒
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.2

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【ペレメニ】

 アカデミー賞を席巻した作品なので……でもないか、わが家的にはロシア系の要素が濃いめということで観てみたもの。その点では、十分に及第点の作品でした。面白おかしく、コメディタッチの演出も
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.6

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【epoch-making】

 毎年2~3月は米アカデミー賞関連の作品を鑑賞する機会が増える時期ですね。特に、これまでも、作品賞を獲ったとの理由で鑑賞作品を選ぶこともなく(むしろ作品賞作品は作家性が
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.5

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【働きアリの法則】

 読んでないからな~、原書。「東洋経済」だったか「ダイヤモンド」だったか、その手の雑誌の特集は流し読みしたけど、反論や異論も掲載されていて、逆に混乱した。というか、この考え方にあ
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.0

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【ダブル・ミーニング】

 ユダヤ、ホロコースト、ロードムービー、ジェシー・アイゼンバーグという、観たくなる要素の多い作品だったけど、なかなか予定が会わず(そもそも上映館も少な目だった)、やっとこさ、
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Flow(2024年製作の映画)

3.0

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【メタファだらけ】

 我が家の保護猫出身の2匹。太々しい黒猫と臆病なキジトラ。そんな我が子の姿を重ねながら鑑賞した子猫が主人公の物語。見た目は黒猫、繰り広げられる奇想天外な展開にいつもビックリ眼なの
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ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.0

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【遊びやせんと】Why do the world’s elites train their aesthetics?

 同日鑑賞の二作目。

 ダ・ビンチの最後の傑作とされる絵画「サルバトール・ムンデ
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.5

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【遊びやせんと】Why do the world’s elites train their aesthetics?

 英国のRCA(ロイヤルカレッジオブアート)が、グローバル企業の幹部向けトレーニン
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オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

3.0

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【事実は映画より……】

 美術関連の作品も比較的我が家のお気に入り。本作と同じくエゴン・シーレの、ずばり本人を描いた『エゴン・シーレ死と乙女』(2016)も興味深かったし、副題に(というが原題にある
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.0

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【¥118/€】

 オークションにかかる「幻の肖像画」、それがロシアのレーピン作ということで興味を持って鑑賞。美術の世界を描いた作品では『鑑定士と顔のない依頼人』が近年のヒット。絵画を巡る作品は『黄
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エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.4

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【eros】

 画家エゴン・シーレの半生を描いた作品。Bunakamuraでやっていて観れなくて、下高井戸シネマにやってきたので観にいった。下高井戸シネマは奥さんが会員登録していて、2年目の登録更新
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運び屋(2018年製作の映画)

3.3

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【頑固】

 原題The Muleは、麻薬組織の運び屋の隠語。原義はロバ、転じて頑固者という意味もあるそうな。
 C.イーストウッド本人も、ある意味、頑固者だ。筋の通った物語を描かせると巧い。というか
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ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

3.0

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【贖罪の先に】

 イランの国情がテーマの『TATAMI』(24)が、イランと、敵対するイスラエルの両監督による作品だったのに続き、本作もイスラエルとパレスチナの、それぞれの制作陣が関わっているという
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.0

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【0.5 台/2.5台】

「メキシコ・シティでは、人口900万人に対し、行政が運営する救急車は45台にも満たない。」

 映画の冒頭も、この印象的なキャプションで幕を開ける。
 ドキュメンタリ映画だ
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.3

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【イカロスの翼】

 副題に「音声分析捜査」とあるように、旅客機墜落事故の真相をフライトレコーダー(いわゆるブラックボックス)に残された音声に基づいて解明しようというお話。
 音声に真相究明のカギが
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

2.8

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【たかが…されど…】

 ジャン=リュック・ラガルスの戯曲「Juste la fin du monde」が原作。ほぼ台詞と役者の演技だけで見せる舞台作品。それを映画で見せようというのだから、違いをどこ
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.5

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【半ズボン】

 クリント翁、晩年お得意の史実を元にした作品。もう最後の監督作だろう、そろそろ最後の出演、いよいよ最後の・・・と、このところ比較的よく観に行くEw印。ますます円熟味を増して、抑制の効い
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.3

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【主観】

 映画を観た感想を忘れないように備忘にしている投稿だけど、冒頭の【】の中に何が来るかは、いつも書き終わってから決めている。けど、この作品は書く前から、なんなら見終わった時から【主観】だなと
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.8

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【とびだす絵本】

 日本では「リンドグレーン」という姓のほうが聞こえが良いので、この邦題なんでしょうね。『Young Astrid』という、スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの若
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.3

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2月に長野(相生座)で観た『Happy Old Year』の主演女優の過去作品。

『Happy~』がなかなか面白かったし、存在感のある女優さんだったので観てみた。

こちらもなかなか面白かった。一種
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VR職場(2019年製作の映画)

3.0

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「その残業の先に、何がある?」

戸惑いと理不尽のブラック労働コメディ!
30分未満、もうネットであがってるので(下記URL)、皆様も是非ご覧あれ。なかなかシュールで良く出来た短編作品です。

去年の
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

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【義理で?!】Good Ending Song performed by SHANTI

 観とかなきゃと思いつつ、やや逡巡するも、先月観た『スノーデン』で、日米同盟関係が崩壊した瞬間に日本の通信、エ
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Playground/校庭(2021年製作の映画)

3.3

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【光】

 驚いたのは、30分ほど経った時に映像が途切れ、客電が点いたことこと。隣に座る嫁さんは「地震?!」と警戒したが、どうやら機材トラブルだった模様。
 十数分の中断を挟み、無事に上映は再開された
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アネット(2021年製作の映画)

3.3

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【A child is born】

 ただただ、アダム・ドライバー恐るべし!という作品。彼じゃなければ、ロック・オペラ・ミュージカルなんてジャンルの作品は観なかったろうな。でも、面白かった。

 主
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パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.0

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【人は見た目が・・・】

 昨今流行りのLGBTQもの(と単純に片付けて良いのか悪いのか)。
 娘が2人いる、どこにでもありそうな幸せな4人家族@デンマークの物語は、いきなり夫婦が離婚すると言い出し、
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.3

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【看板役者】

 作品として「魅せる」(最後まで観させる)という点ではかなりの力作だといえるけど、「これいいよ~」と人に薦めるかとなると。。。???

 重いテーマ、社会性etc.etc.で、アカデミ
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