このレビューはネタバレを含みます
(緊急事態宣言下、落穂ひろい鑑賞)
WWⅡものは近年、お気に入りのジャンル。
デンマークを舞台にした戦後地雷処理にあたった独軍少年兵とデンマーク軍の軍曹の敵味方を越えて芽生える絆の物語。
絶妙の演出で持続し続ける緊張感に耐えながら鑑賞がなかなかしんどいが斬新。
非常に秀作です。そして、デンマークの海岸線の地雷処理が完了したのは2012年だ(それでも翌年に不発弾が発見されたり“完了”が疑問視されている)。
戦争というものは終戦を以って終わるものでなく、そこに関わった多くの人のその人生に後々まで暗く重い影を残し続けるものだということを思い知らされる。国家や軍の戦略戦術、歴史に残る戦果の検証などでは見えてこない深い深い物語がある。