へちょりーの

ブラック・クランズマンのへちょりーののレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.9
1979年、コロラド州コロラドスプリングス初の黒人刑事となったロンが、初めての潜入捜査先に選んだのは、過激派白人至上主義団体 KKK(クー・クラックス・クラン)。
同僚の白人刑事フリップと手を結び、2人で1人を演じ潜入捜査を進めて行くという、実話が基になった話。

実が基になっているというからヤバい。笑
グリーンブックも同時代の話ではあるものの、ブラック・クランズマンは黒人監督スパイク・リーがメガホンを取っているため、また違った視点で問題を捉え提示している。(詳しくはブラック・クランズマンでWEB検索してみて欲しい。他の方が詳しく書いている。それぐらい背景が深い話。)

映画としてヒヤヒヤ・ドキドキできる瞬間はたくさんある。
物語としてのオチもフィクションではあるものの◎

ただ、この映画の本質は本当にラスト。
一気に現実に引き戻されるあの瞬間を、スパイク・リーは提示したかったのだろう。
単なる映画作品としてはモヤっとするラスト。
しかし、あのラストなしではこの映画を作る意味はなかったのかもしれない。
それぐらい衝撃的。リアルはフィクションを超える。
「アメリカ・ファースト」の真意がここに。