このレビューはネタバレを含みます
ラストの映像に向かう際の動く歩道的な演出の時のロンとパトリスには『2001年宇宙の旅』でスターゲイトに突入するボーマン船長を連想させられた。ボーマン船長はその後人類を超越する進化を遂げるのだけど、この作品ではなんの進歩もしていない現実を突きつけられる。
しかもあの燃える十字架見つめる覆面男ってアダム・ドライバーじゃなかった?
『グリーン・ブック』がキング牧師、こちらはマルコムX、ブラックパンサー党的なんて喩えは安直か。
痛烈なメッセージを込めながら一級のエンターテイメント。日本でもこんな作品が作れないものか。