潜入捜査のハラハラ感に、毒と笑いが加わって面白かったです。
射撃場のシーンにはゾッとしましたし、そのときの主人公ロンの仕草にも心が痛みました。
私は「イエロー」と言われたことがあります。
それだけなのにとても落ち込んだし、自分は有色なんだと認識させられました。
教養のない人たちがそう言うんだと励まされましたが、教養のある人たちは思わないのではなく、思っても口にしないだけなのでしょうね。
黒人白人の間には日本人には想像もできないくらいの確執があるのでしょう。
そして、それはまだ現在進行形なんだと証明する映像に鳥肌がたちました。
アカデミー賞でスパイク・リーが怒ったのも分かるような気がします。
黒人目線と言ってるけど、これでもソフトに仕上がってるんじゃないかな。
「グリーンブック」に足りなかったスパイスが効いてる感じがします。
ともすれば暗く重い映画になってしまうのに、面白く仕上げたスパイク・リーのセンスに感服です。