賢者ヨシヒコ

存在のない子供たちの賢者ヨシヒコのネタバレレビュー・内容・結末

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「僕を産んだ罪で両親を訴える」
冒頭から強烈なワードとその悲愴感を漂わせる雰囲気
は演技なのか、
内側から滲み出て来るものなのか


とにかく悲惨というか悲愴という感じを常に出してる作品
貧困の映画と言っても特に子供達に焦点を当てここまで辛い現実を見せ続ける作品は他に知らない

貧困が過ぎて子供達の証明書すらない
いつどこで産まれたか知らない
証明書がないから薬も処方されない
病院での受診もできない
本当に目の前にいる親から産まれたのかすら疑ってしまう
子供が大人に叩かれる、殴られる
小さな赤ちゃんが目から離れないように足を鎖やら縄で縛り付ける
子供だけで虫やゴキブリが這う中に住まう
水や食料がないから氷に砂糖を振って舐めるだけの食事

演出なのかリアルなのか



子供を作るな
一番優しい言葉は
「出ていけ、クソガキ」
僕らはボロ雑巾でいること

親のクソさにイラ立つというか
胸が苦しくなる
親だけが悪いのかというとそうでもないだろうし、対処しない政府が悪いのかというとそれだけではないだろうし、
ただただ、産まれてきてこの環境で生きなきゃいけない子供達が不憫に思えて仕方ない…

未だに心にナイフが刺さったままだ
賢者ヨシヒコ

賢者ヨシヒコ