このレビューはネタバレを含みます
【女と命と自由のために】
英題は”Girls of the Sun”。
眩しい日の光を、大地の恵みを、ISの黒い旗で覆い尽くされてなるものか。
若い女性達が、命も顧みず、銃を手に取り我先にと、戦闘の最前線に進み出ることがどれだけ異様なことか…。平和ボケしているととても実感が湧きませんが、この現実を生き抜いている女性達がいるという真実を、せめて知ることができました。
一旦銃を構えれば、消極的な男性上官よりむしろ勇ましいくらいでしたが、仲間を起こし、労わり、葬る普段の彼女達からは、女性らしい温かな優しさが伝わってきました。
産気づいてる妊婦が、破水しながらも自由を求めて必死に歩く姿は壮絶で涙が出ました。
他国の援助を得るには、世論の関心を高めることも重要。戦地で真実を伝えるジャーナリストも、カメラと言葉という武器で戦う戦士だと思いました。Mathildeは、シリア政府に暗殺された実在の女性記者Marie Colvinがモデルです。