Nerimarks

ドッグマンのNerimarksのレビュー・感想・評価

ドッグマン(2018年製作の映画)
4.5
今年一番の、「タイトルからなんとなく想像するストーリーとのギャップ差が激しい作品」に輝いた。

ポスタービジュアルを見て、イタリア版の”動物のお医者さん”(佐々木倫子)的な感じなのかな!ハスキーじゃなくて、ダルメシアン?このワンちゃんと主人公が織りなすほんわかストーリーなのかなー。

と、思っていた。割と本気で。ハンケチも用意した。

なんだか「北斗の」とかつく作品みたいな、荒廃した煤けたスラム街で、マルチェロ(主人公)が、いけない白い粉を売っている。おかしいぞ、どっかの映画紹介に”心優しい男”とかいう文字が躍っていた気がする。心優しい男は粉売らないだろう。

そして登場する、ジャイアニズムなメーターがダメなほうに振り切れてる、ミルコ・クロコップのようなヒャッハーなオトモダチ。やっぱりこういうとこに似合うのはこういう男だな、と思いつつ。さすがに肩にトゲトゲのアレはついていなかった。

そうか、ダルメシアンってクロアチアだったから!(ミルコとの関連を無理やりひねり出す)

この二人の、まるで犬と飼い主のような主従関係が織りなす、まったく複雑でもなんでもない人間模様が描かれる作品だった。犬だと思っていた男が、飼い主に一矢報いる様は…あんまり痛快ではないけど(笑)
そして、たぶんこの街の名前は、カサンドラだ。しらんけど。

「犬関係はだめだよー泣いちゃうから!」犬モノだと思って、こういうことを言う人たまにいます。あ、僕なんだけど。
まったく大丈夫だから、ぜひ観てね!ジャンルは、バイオレンスだ!
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