三樹夫

REVENGE リベンジの三樹夫のレビュー・感想・評価

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)
4.1
てめぇら絶対許さねぇと、愛人(クズ)、レイプ魔、キモデブの三人の男を一人ずつ殺していく女の子のバイオレンスゲログチャ復讐映画。
映像に凝っていて、見て見ぬふりするキモデブやレイプされる生理的な気持ち悪さを映像表現するにあたり、キモデブの口のアップや爬虫類など、観ている者にも生理的な気持ち悪さを感じさせるような映像が挿入される。ボコボコのひどい目にあって洞窟の中に逃げ込み、そこで生まれ変わりお礼参りをなしとげるという、物語の構造的にはランボーと同じである。主人公は洞窟の中、平たく言えば暗くて狭い所、つまり子宮的な所に入り生まれ変わるというより覚醒するのだが、腹にぶっ刺さった木の棒の応急処置のためお薬の力も借りるが、バッドトリップを起こしてしまいしつこいぐらいにバッドトリップ映像を叩きつけられるがそこがよい。

スプラッターは針が振り切れば笑えてくるのだが、この映画の足に刺さったガラスを抜くシーンはおっさんのリアクションが秀逸なのも相まって声出して笑った。他にもこの映画はなんか笑っちゃうシーンがあって、貫通した腹の応急処置で、缶を熱して腹に押し当て止血するのだけど、その際に缶のデザインの鷹か鷲が腹にばっちりプリントされているシーンが面白かったの俺だけだろうか。腹に鷹のマーク、今ここに復讐の狩人が誕生した、この刻印を見よ、どやかっこいいやろみたいな感じが、そんなわけあるかという脳内のツッコミと一緒になりシリアスな笑いだったと思う。後、男の裸はやっぱり滑稽。殺るか殺られるかで周りも血まみれ血ドバドバ真っ赤な血の海でも、フルチンでチンコブラブラさせてるのは(ショットガンとデリンジャーの二丁拳銃)、緊迫感あるのかマヌケなのかよく分からなくなる。でもそこがよかったと、緊迫感と滑稽さ両方を一度に二つ味わえるあのシーンを俺は推す。あのシーンは、でもこのおっさんチンコブラブラさせてるんだよなということを頭の片隅にでも入れて観るとまた違った楽しみが生まれる。俺はこの映画を海外で観ており、おっさんのモザイクなしのチンコを観ている。
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