えばら

アップグレードのえばらのレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
4.0
90分で圧倒的な満足度を誇るタイムパフォーマンス映画でした。
俺もステム欲しい。

リー・ワネルさんは、脚本界の優等生ですね。設定が面白いのはもとより、凄く整頓されていて無駄がなく、もはやAIのよう。
最初の10分で「デジタル過多の近未来に生きるアナログな主人公」を分かりやすく描いてから、次の10分で物語の方向性を掲示。そこに出てきた小道具たちは後半でもまたきちんと出てくるし、序盤の違和感は伏線に。
とにかく、無駄がない。

『透明人間』でもそうだったけど、その手腕のゆえ、何の矛盾も感じずに観れます。一緒にAIに身体を乗っ取られる体験ができてトリッピーだった。
アクションシーンも良いけど、俯きながらさくっと人殺すのカッコ良すぎた。。

カメラワークも固定画角で移動させていて斬新だし、温度の少ない色味で演出もバッチリ。
なんか凄く仕事の出来る先輩のPPT資料を覗いているような感覚でした。
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