見終わった際、この映画を作ろうと思った制作意図を知りたいと思った。そして犯行を行った当事者へ出演をオファーした製作者の考えとOKとした当人の考えを…
訴えたかったことが読み取れなかったという事だが非常に気になる内容ではあった。映画の作りとしては非常に見やすかった。本当の実話をベースに犯行に及んだ当人も意識した『レザボアドックス』のような展開。小気味のいい編集は『スナッチ』の作風に影響されたのかスタイリッシュな作り。多分今あげたような界隈の作品を見ていない人からみれば新感覚ムービーとして見えたと思う。初動は違えど人生を変えたいを間違えて突き進んでいった若者の話。ヤンチャしてしまう若者の葛藤への共感、そして一線を超えてしまった反面教師としての立ち位置でこの作品がつくられたのだろうか。だとするとあまりにも当人達の罪の告白に対して、作品の出来は非常にぞんざいだったような気がする。題材とポップさのギャップを生かし切って欲しかった。あの作風だとラストにウェイトが必要だったように思える。
もう少しバックボーン・撮影背景をしっかり見返せば印象が変わるのかもしれない。本作では表現できてない実情とは・・
