ariii

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のariiiのレビュー・感想・評価

3.0
誰かを助けたいという気持ちだけで本当に人を助けられるのかもしれない。
人は一人では生きていけない、それは病気の有無に関係なく言えること。
自分の生き方で生きて、周りの人を振り回して、それでいて愛されている。
不思議だった。どうしてそんなに人望があるのかわからなかった。ボランティアの数は総計500人。どうして?
一見、自分勝手で、でも、ちゃんと人のことを見ている。
どうしてボランティアを続けられるのか理由はきっと、鹿野さんだから。
一緒に過ごした人にしかわからない魅力や助けたくなる理由がきっとあるんだろうな、と。
「人はできることよりも、できないことのほうが多いんだぞ。」
「思い切って人の助けを借りる勇気も必要。」
プライドも何も捨てて、生きるために力を借りる。振り切れていて、どこか寂しそうで、でもたくさんの人に囲まれて幸せそうで。
本当に不思議な人だった。
叶うかどうかわからない夢にだって努力を惜しまない。
どうせ無理だと言ってしまいそうなのに、現実見なよと言ってしまいそうなのに、叶えられるかどうかが重要ではないのだろうね。
1日1日一生懸命に生きる。今を大切にする。
それが生きている意味で、全てで、それ以外の理由はないような。
感動よりも不思議な気持ちのほうが大きくて、泣ける映画なのかと予想していたから、想像と違った。
高畑充希ちゃんがひたすらにかわいくて、三浦春馬さんがひたすらにかっこよくて。
この2人のラブストーリーも正直もう少しほしかった。
観た後にきっと、自分の生き方について、周りの人との関わり方について、人生について考えてしまうと思います。
2018年の映画納めでした。
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