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機動戦士ガンダムNTのbluetokyoのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
3.3
THE ORIGINの内容が軽くて幼稚だったので、ややがっかりだったわけだが、NTは、振れ幅大きいな。こんどは、死とはなにかとか、テーマがいきなり重くなる。もうこうなると、面白いとか面白くないとかの枠を越えてしまって、宗教ネタだな。大丈夫なのかなと思ってしまう。自己啓発セミナーとか新興宗教とか関わっていないのかなと心配になる。

ユニコーンガンダムは、いまのところ、人類の手に負えるものではないから封印しておこう、と思っていたら、行方不明になっていた3号機、フェニックスが、ピュンピュン飛び回り始めた。

フェニックスをめぐって、地球連邦軍、ジオン公国、ルオ商会の思惑が複雑に絡み合い、争奪戦を繰り広げるわけだ。

最終的には、ジオン公国側の強化人間、ゾルタンが暴走、というかやけを起こして、ヘリウム備蓄基地は破壊して、地球に落下させようとするに及び、地球連邦軍側のシェザール隊、ヨナ、ルオ商会のミシェル、フェニックスのリタが、IIネオ・ジオングに搭乗するゾルタンを倒す。

だが、もともと、IIネオ・ジオングをジオン公国側に横流ししたのは、ミシェルなのである。地球連邦軍とジオン公国とを交戦状態にすることで、フェニックスをおびき寄せようとしたらしい。
サイコフレームは、意思を具現化するものであるらしい。当初は、モビルスーツを意のままに操作する道具だったが、大幅に拡大解釈されることになる。意思を具現化できるのであれば、そもそも肉体はいらない。肉体がいらないのであれば、生死も関係なくなる。意思だけで存在することも可能になる。
現に、フェニックスは、リタの意志だけで動いている。

もともと、ヨナ、ミシェル、リタは、ニュータイプ研究所に収容されて、実験材料にされていた。ヨナ、ミシェルは、脱走した。リタがニュータイプだった。ヨナとミシェルは、リタの意志に感応することができた。
最後、ミシェルが死を選んで、意思だけになる、というのは悲しい。
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