エアール

ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~のエアールのレビュー・感想・評価

3.4
これが見えるな?
おれは医療従事者だ。
ふざけた真似をするようなら
二度と動けない身体にしてやるぞ!!

デイヴ・バウティスタの筋骨隆々の身体をもってして言うからこそ
とっっても痺れちゃう、笑


最愛の息子を失った女医は
酒に溺れ、医師免許も剥奪され
生きる気力を失いかけていた。
そんなある時
裏で街を牛耳る犯罪組織のボス=ウルフ・キングの目に留まった女医は
ボスと”悪魔の契約”を交わすことに…
こうして生まれたのが
”規律”と”信頼”からなる、犯罪者専門の高額宿場兼闇病院、”ホテル・アルテミス”

高額な会費を支払い続けられる限られた犯罪者=会員だけが
利用することを許される厳粛な会員制システムを採用している当ホテル。

その他にも絶対厳守のルールがいくつか存在し
武器の持ち込みは禁止、
いかなる場合であろうと非会員が当施設の中に入ることは認められない、
他の患者を殺してはいけない、などなど。

身の安全が保証され
最新の医療技術による施術を受けることができるこの場所の管理を任されているのは
”ナース”と呼ばれる女医のジーニーと護衛兼医療従事者のエベレスト。

街では暴動が日常化し
負傷した会員たちの訪問が後を絶たない状況下で
彼らは治療を施し傷を癒している。

そんなある日
銀行強盗を犯し致命傷を負ってしまった兄弟が
当ホテルへとやってくる。
そしてこの兄弟の訪問をきっかけに
開業して22年の歴史をもつ当ホテルに
最悪の事態が降りかかることに。。


泥棒、殺し屋、武器商人、警官、…
揃いも揃って曲者だらけ、
一触即発のピリピリとした不穏な空気が流れる中
停電を合図に事態は急展開を迎えるのだが…


オスカー女優のジョディ・フォスターが久々にスクリーン復帰を果たした本作です。
そんなわけで気になって観てしまったわけなんですけど、、

ストーリー構成や人物描写にそれほど深みがあるか?、と聞かれれば
う〜〜ん、なんともって感じですけど、
そんでもやはりフォスターが演じると
いい意味でクセになるキャラクターが出来上がるんですよね〜
その点は満足です!!


銀行強盗を実行した盗人兄弟とそのお仲間の4人
妙案が…ってことでオマケとして
銀行にいた客からも金目のものを盗りあげていくことに。
不運にもそのうちのひとりはウルフ・キングの部下である人物。
この時点ではまだ知る由もありませんが…

銀行を出て逃げる兄弟たちは
暴動を鎮圧するべく配置についていた警官たちとバッタリ鉢合わせ
撃ち合いになり弟が被弾してしまう。
”アルテミス”の会員であることを思い出した兄は
重症の弟を連れてどうにかホテルへと向かう。
なんとか到着し
ジーニーらに迎え入れられるところから物語が進んでいきます。


皮肉にもウルフ・キングの所有物を盗んだ者が
彼がオーナーであるホテル兼闇病院へ逃げ込んでしまったというわけです。
兄弟のほかに、ホテルの中には
獲物に近づくためならわざと被弾までしちゃう、
世界を飛び回る腕一の女殺し屋、ニースや
口数の減らない武器商人、アカプルコなどなど。
ニースによれば
兄弟たちがウルフ・キングから盗んだものは
総額うん十億にもなるダイヤであることが判明。

そして間もなく
暗号名ナイアガラことウルフ・キングも
逃げ込んだ盗人を始末するのと負傷の手当てをしてもらうために
倅と部下をぞろぞろと引き連れ”アルテミス”へと姿を現す。
待ち受ける顚末とジーニーに突き付けられる予想だにしていなかった事実とは?


ジョディ・フォスターのほか、ジェフ・ゴールドブラムやソフィア・ブテラ、ジェニー・スレイトにチャーリー・デイ、デイヴ・ バウティスタ、など。
ルールなんてぶっ壊してしまえ!!
そう言わんばかりの暴れっぷりが後半に控えております。
個人的にはもっとやってもらっても良かったのですがね、笑

この一線は…越えさせない、
ソフィア・ブテラが演じるニースのしなやかな身のこなしがええ感じでした〜
さすがはトップダンサー!!グッジョブです。
エアール

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