ジブリ産、青春!猫の恩返し
2010年5月26日 20時13分レビュー
2002年作品、スタジオジブリ提供、原作柊あおい、企画宮崎駿、製作プロデューサー鈴木敏夫。監督森田宏幸。
「耳をすませば」と同じ原作。猫ちゃんの映画。ジブリ青春物「耳をすませば」に続く第二弾的な感じに思えたので完全に「スルー」していた作品。「耳をすませば」のサブエピソードを伸ばした作品なんかな?と決め付けていました。
しかし、「ジブリのなかで一番好きっ!」とある方からのレコメンを機に鑑賞となりました。
いやーすいません、正直浅はかに考えていました。最後の方で少し涙出かかってしまいました。
というかその前の「ギブリーズ」がジブリ史上、自分にとってあまりにも「シュール」だったのでかなり心配させたかにみせといて、、。
とっても
「軽くて」
「ほほえましくて」
「おとぎ話チック」
肩の力が抜けすぎていて、可愛い小品でした。
主人公はるチャン、自分を見失いがちの「のほほん」高校生。ある日猫を助けるとおかしな事になっちゃいます。
さて「猫の恩返し」とはいかに?
猫ちゃんの中では、やはり「テフ、デブ」いやもとい「ムタ」こと北野武組常連、渡辺哲
さんのキャラが笑えました。のんびり、怪力、ゆっくり、どんくさいけど頼りになるス-パ-猫。
凛々しい声で美声で超紳士。「耳をすませば」から引き続き出演の猫紳士、バロン。袴田君の声もいいぞー。
ラストのはるちゃんとのシーンがジーンとしました。あとダンスのシーンも何気にウルッてきました。
もちろん主役の池脇千鶴さんのはるチャン、一発でわかった前田家、妹、亜季チャン、なんかよそよそしい雰囲気濱田マリ、丹波様と、とにかく声優さんが好きな方ばっかりだったし役柄にピッタシだったので大変良かったです。
ラストのつじあやのさんの曲が素晴らしく合うテーマソングですね!ヒットしたのも大納得!
はるチャンの猫の恩返しは、はたしてどうなることやら?
本来のジブリのゴリゴリな力強さ、壮大なテーマ、メッセージも一切なく、まるで西洋風猫ちゃん物語に仕立てた森田監督に大拍手です。
ジブリのなかで一番テーマがちっさくて、誰にでもとっつきやすい、ジブリ産青春猫の恩返しでありました。
是非お子様にもどうぞ!
猫により優しくなれる一作だにゃ(ニコニコ)
追伸
「ギブリーズ」の今ちゃんこと今田耕司さんのキャラに謎を感じ、頭をもたげました。
あの「足」はどういう「タイミング」で、おろされたり、また足を組んだりするんだろうと妙に気になりました。「ギブリーズ」も面白いよっ!