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フォルトゥナの瞳のtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

ああっ・・すべてが一点に収斂・回収される落ちね。と納得できるかなと思ったが、どうもしっくりこない。
有村架純も実は神木同様の未来透視能力を持っていたというのはいいとしても、そして自らも含めその他乗客の死を知りつつ全て「運命」として受け入れようとしたのも百歩譲っていいとしても、その代わりに神木隆之介が生き続けるのを望んでいたという点に???
ということは有村も透視能力を持っているほかに、他人の運命に干渉すると自らの寿命を縮めることも知っていたことになる。
それは映画では描かれていなかったけれど、有村も他人の運命を変えようとし狭心症的な経験をしていたというわけだ。
そういった場面がちょっとでも伏線としてあればあの「秘密落ち」に納得できたかもしれないが、そうなると落ちの前に視聴者側も察してしまうことを作り手側は恐れたがゆえにひた隠しにし、「すべてばらした後で見た人が察して頂戴ね(笑)」という魂胆だったのかもしれない。まぁ笑っていたかどうかは分からないが笑。

という風に大きく引っ掛かった上の件の他に、同じ能力者が3人いたというのもあまりに都合が良すぎるし、ミステリーサスペンスとしても、ラブロマンスとしても強い印象を抱かせるには至らず、満足とは程遠い視聴感だったといわざるを得ない。

別にエンドロールで原作者が百田尚樹だったからケチをつけているわけではないことも、蛇足ではあるが付け加えておきたい。苦笑
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