矢吹健を称える会

アラジンの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
2.4
 よく知らずに劇場に入って、冒頭のクレジットに「Guy Ritchie」と出てきて、ふと考えこむ。いまこの題材で面白くできるとしたらロード&ミラーくらいだろうに、ガイ・リッチーとは……まあ、『シャーロック・ホームズ』とか『コードネームU.N.C.L.E.』とか、イメージの固定した題材をリミックスする手腕はあると思うし、そのへんを買われたのだろうか……などと色々思いながら見てみると、めっちゃダメで若干引いた。もう最初のアクションシーンからダメじゃん。町で追いかけっこするやつ。
 「でもジーニーが出てきたら、たぶんウィル・スミス力で何とかなるはず……」と思って30分くらいずっと耐えてたんだが、このウィル・スミス AKA フレッシュ・プリンスも色々はしゃいだりして頑張ってはいるんだけれども、いかんせんアニメ版ジーニーの模倣にしか見えず、安いコスプレみたいなスケールダウン感がある。オリジナルを超えるスペクタクルを現出していた『美女と野獣』と比べると、ちょっとこれは……女性解放に目配せするのも「流行ってるからやってみました」感が漂っていて不愉快。あと"A Whole New World"のシーンも、ジャスミンお前なにを見て感動したわけ。

 でもダンス・シーンは好きです。