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アラジンのSのネタバレレビュー・内容・結末

アラジン(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

脇役のあの人の存在感!完全再現のアラビアンナイトの世界!


実は映画見るまでめちゃくちゃ不安でした。それはジーニーの実写化と安易なボリウッド感出てないか心配だったので。

…全くの杞憂でした!むしろジーニー役のウィル・スミスが1番ハマり役だった思います。調べてみたら元々ラッパーでデビューしてるんですね。そりゃラップ上手いわけだ。
IMAX字幕版で見ましたが、吹替えも気になってます。

ジャスミン役のナオミ・スコットも歌上手いし綺麗だしよかった。アニメのジャスミンはひたすら自由を求めてるイメージでしたが、今回は「女にも政治に参加する権利が欲しい」という確固たる理由を作ったことで、共感を得られやすく時代に即したものになりました。
個人的には、
美女と野獣「男に頼らず、自分の個性を大事にするヒロイン」
→アラジン「政治に参加し、自らの手で民を守るヒロイン」
→(制作中)ムーラン「家族を守るため、男社会で頑張るヒロイン」
というディズニー実写化におけるヒロインの流れを考えるとゾクゾクします。

アラジンは人によっては共感羞恥起こるかもです(笑)

でも全員歌って踊れる人々。最後のダンスシーン好きです。

よかったと思うのはA Whole New World のシーン。アニメだと世界1周してますが、実写だと広大な砂漠や大河の源流、近くの国などを巡ります。そして最後にアグラバーへ。このことでジャスミンは、自分達の国が砂漠の要衝として地理的に恵まれており、その水源は気候帯すら違う国にあること、また多くの民によって自分達の生活が成り立つことを理解したのではないでしょうか。

(※あくまで架空の世界ということは承知ですが)
世界観設定として、恐らく宮殿をトルコ、街並みや地形をアラブ半島系にしたのもよかったと思います。トルコだと東洋と西洋の境目だから、色々な人種がいても問題ないし、シルクロードの要衝ですから。恐らくイングランドがモデルの国の王子もいましたし、ジャスミンの母はシーラーズ(?)出身らしいので。(シーラーズはイランの都市です。そりゃ美人な娘が生まれるわ)
アニメの宮殿はタージ・マハルに似てますが、実写で安易にインド感出なくてよかった(笑)

この映画にラノベ風のタイトル付けるとしたら…
「ランプの魔人だった俺、人間になって美女と結婚する」
です(笑)
いやもうジーニーの物語ですよこれは。そしてこの原作との最大の違いのネタバレが映画最初に現れるという…😊

ぜひ見れるならIMAXで!



【勝手にモデル地推察】

・トルコ アヤソフィア(宮殿は絶対ここモデル)
・モロッコ マラケシュ シャウエン
・イスラエル 旧市街
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