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七つの会議のロクのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.8
「半沢直樹」、「下町ロケット」、「陸王」など数々の人気作を生み出してきた池井戸潤のベストセラー小説「七つの会議」を狂言師の野村萬斎主演で映画化したのが本作。売り上げ至上主義のモーレツ企業に勤める万年係長のグータラ社員が一つの出来事をきっかけに会社ぐるみで行っている不正に気づき暴こうとする姿を描いているのだけれど「半沢直樹」や「下町ロケット」などTBSでドラマ化された作品を手掛けてきた人物が監督ということもあって香川照之、及川光博、北大路欣也、片岡愛之助(半沢直樹)、土屋太鳳、立川談春、朝倉あき(下町ロケット)、音尾拓真、役所広司(陸王)など過去のTBS池井戸ドラマに出演していた俳優が大挙として出演していることや音楽、演出面においてもTBSドラマのテイストを継承しているため映画というより金のかかったドラマを観ているかのような気になりますがクライマックスに向かってグイグイと盛り上がっていく展開は面白く企業エンタメという触れ込みに恥じない仕上がりで最後まで楽しめました。もちろんお馴染みの顔芸大会とも言える役者の顔面をドアップに映す演出も健在でドラマファンなら更に楽しめること請け合いです!ただ、主演の野村萬斎さんは狂言師のクセが抜けないのか独特のセリフ回しが時代劇ならいざ知らず現代劇となる本作には向いていない気がしたのと物語の核となる不正が少し常識外れな感じがしたのが残念でしたね。
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