それぞれの心理状況が垣間見れる感じがしました。
突然現れた青年はシンイチと名乗った。哲郎にしたら息子じゃないけどシンイチ。過去の想いと今目の前にいるシンイチどこか重ねていたいという気持ち。事実を知っても今のままで良いじゃないかと。
結婚予定のシンママ、一見いい人っぽいだけどかなり自己保身がチラチラ。子持ちでシングルで、もしこの哲郎が会社経営じゃなかったら？家も持ってなかったら？とちょっと意地悪な見方も出来る。だからこそシンイチに傾倒していく姿に危機感を感じるのでしょうね。
見せていなかった本心、元妻の遺影がある家早く自分色に変えたい、そんな感情の変化など細かい描写が凄く上手いと思いました。
柳楽優弥さんの作品ごとの役にも引き込まれます。
